痩田筋男痩田筋男

ダイエットをした人で、カロリーを気にしたことのない人は、おそらくいないのではないでしょうか。それほどまでに、カロリー数値は、いまのわたしたちに身近にあって、とても気になる存在ですが、あれらはいったいどうやって算出しているのでしょうか。

例えば定食には、様々な食材が入っています。あれらはいったいどうやって、カロリーの合計値をとっているのでしょうか。みそ汁1杯にも、みそ・ねぎ・あげ・わかめなどが入っています。

それらの食材を分けて計って、それぞれのカロリーを測っているのでしょうか。メニューにカロリー表示のあるレストランの人は、そんな面倒くさいことを、すべてのメニューに対して行っているのでしょうか。そもそもどうやってカロリーを計るのでしょうか。

知られざるカロリー測定法

大きく分けると2つあります。1つは、食材を燃やして、その熱で水を温め、その上がった温度から、熱量(カロリー)を測定する方法です。ファーストフード店などで表示されるメニューは、この方法を用いています。

ハンバーガーを丸ごと潰して、ペースト状や粉状にして、一気に燃やしてしまうわけです。

この方法だと極端にいえば、本や服を燃やしても、カロリーが計れてしまうわけです。ハンバーガー○○Kcal、文庫本○○Kcal、デニムのパンツ○○Kcalなどと。カロリーというのが、案外当てにならないものだと感じるのはわたしだけでしょうか。

カロリー算出法

もう1つのカロリー算出方法は、食材中の三大栄養素(たんぱく質、脂質、糖質)を分析し、それらに係数を当てはめて出した合計値を、カロリーとして算出する方法です。この方法だと、太りやすい糖質と、太りにくいたんぱく質を一緒くたにしたものが、カロリー数値となるわけです。

これは非常に混乱を招く数値といえます。太りやすい食材(例:たんぱく質が少なく糖質が多い)と、太りにくい食材(例:たんぱく質が多く糖質が少ない)が、同じカロリー値を示した場合、同じカロリー値なのに、太りやすい食材と、太りにくい食材があることになります。

ダイエットをする側としては、カロリー値というのは、あまりで当てにならないかもしれません。

脂質、たんぱく質、糖質の中で太るのは

脂質をとると、肥満になると、昔から信じられてきましたが、実際にはそうでないことがわかってきています。実際アメリカでは、脂質の摂取量は激減したのに、肥満は倍増しています。魚の骨を食べても人間の骨にはならないし、コラーゲンを食べても体の中ではコラーゲンにはならないのです。

胃の中で消化され、分解された後に、まったく違った姿となって、体内に吸収されていくのです。脂質を食べても、それが脂肪になるわけではないのです。

最も太る原因は、脂質ではなく、たんぱく質でもなく、ずばり、糖質なのです。糖質がブドウ糖となって、消費されない分が、脂肪として体内に備蓄されて、ぽっこりやたるんだお腹を作っていくのです。

気にするべきはカロリー値ではなく、炭水化物の数値

ですから、ダイエットで気にするべきなのは、カロリーの数値ではなく、糖質の数値なのです。え?栄養表示を見ても、糖質の数値なんて書いてないですって?いえいえ、これにはカラクリがあるんです。

実は糖質と炭水化物の数値は、ほぼイコールなのです。炭水化物の数値とは、糖質と食物繊維を足した合計です。多くの食材には、食物繊維はほとんど入っていません。

食物繊維の多いのは、きくらげ、ひじき、切り干し大根などです。わたしたちのよく食べるものには、食物繊維がほとんど入っていないわけですから、ほぼ、炭水化物の量=糖質の量となるわけです。

つまり、糖質の数値を知りたければ、炭水化物の数値を見ればよいわけです。

カロリーを減らすのではなく、炭水化物を減らすべし

カロリーの数値が、脂質とたんぱく質と糖質の係数の合計であること。太る原因は、脂質でもたんぱく質でもなく、糖質であること。糖質の量とは、ほとんどの食材で、炭水化物の量とほぼイコールであること。これらを理解いただけたと思います。

とすれば、ダイエットに最も効果的な方法は、カロリーを制限するのではなく、炭水化物を制限するのだということに気づかれたと思います。

炭水化物とは、いうまでもなく、主食である、お米、パン、麺類です。これらを食べなければよいのです。いわゆる、糖質制限ダイエットとか炭水化物ダイエットとかいわれているものです。

米・麺・パンを食べないという、いたってシンプルなもので、しかも糖質制限ダイエット・炭水化物ダイエットの情報はメディアにあふれているので、詳細は省きます。

炭水化物を減らす落とし穴

ここでは、それらの情報ではあまり触れられない、主食を食べないことで暴走しがちな、食欲を抑える方法を考えてみたいと思います。

長年食べてきた主食を除いた食事に変えるわけですから、食欲がゆがんだ形で暴走することもあるのでしっかりと食欲をコントロールする術を身につけたいものです。

ご飯なしのおかずばかりの食事になるので、物足りなさに、ついつい食事の全体量が増えることもしばしばです。

食欲をコントロールしてみよう

カロリー制限でも、糖質制限でも、食欲というのは、非常にいい加減です。食べたばかりで胃は満杯なはずなのに、別腹ということで、ラーメンやスイーツが入っていったりする際は、胃の状態は関係がないようです。

それよりも、わたしが食欲が一番いい加減だと思う瞬間は、国際線の飛行機に乗ったときです。

本来なら絶対に空腹を感じないはずの、自分の食事の時間帯と大きくずれているときでも、なぜかCAが準備している食事の香りでお腹が空いてくるし、それなりに食べてしまいます。

自分の胃や血糖値の状態に関係なく、条件反射のように、出された食事を長距離の飛行機内では食べてしまいます。食欲というのは、とてもいい加減だなあと毎回飛行機の中で実感します。

食欲を刺激するものを排除する

こうしたいい加減な食欲をコントロールする1つの方法は、情報遮断です。テレビなどのメディアによって、食欲がいたずらに刺激されるのを避けることです。

グルメ、旅先の食レポ、芸能人の料理や食卓など、食事関連のテレビ番組はとても多いです。インスタなどのSNSなどでも、食べ物の写真を見せられます。

あれらを見てお腹をすかした経験を持つ人も多いのではないでしょうか。これも食欲のいい加減さを示すものですが、逆にいえば、そういったものを見なければよいのです。

わたしはその手のものは、なるだけ見ないようになりました。おかげで、いたずらに食欲を刺激されることが減りました。

水を活用する

ダイエットのお供というと、寒天やらこんにゃくやらが、代表的ですが、もっと身近で、もっと安くて、もっと健康的なものがあります。それは水です。

例えば腹が空いた食事時、食欲に身を任せ、がっと食べ出したいとき。しばし待ってください。そのように食欲に身を任せると、どんどん食べてしまいますし、完食するまで止まりません。主食(炭水化物)を制限するなんて、大変なストレスを溜めることになります。

そこで箸やフォークを持つ前に、コップを持ってみませんか。水を1,2杯、飲んでみるのです。そうすることであら不思議。あれほどまでに昂ぶっていた食欲の火が、少しおさまってしまうのです。

その後、落ち着いて食事を始めることができるようになります。外で食べるときは、席についたら、まずはお水を一杯飲みましょう。そして食事中も、積極的に水を飲みましょう。

また普段の生活でも、水の入ったペットボトルを身の回りにおいて、ちょくちょく飲んでおけば、小腹が空くことを予防することもできます。

わたしもオフィスのパソコンの横、自宅のソファの近くに、常に水入り500mlペットボトルを置いています。なくなれば水道水で補充するのでお金もかかりません。たまに炭酸水などを入れたりしますが、まあ水で充分です。小腹が空く手前の状態で飲むと、おいしく感じるし、余計な空腹も飛んでいきます。

水を飲みすぎると水中毒になるといわれますが、個人差もありますが、一日10リットル以上飲んだときです。ペットボトル20本以上です。どんなにがんばっても飲める量ではありません。しかしそれだけ飲んでも、ちゃんと排泄できていれば問題ありません。

水を飲む効果

水を飲むということは、健康にも美容にも良いことが知られています。肌は常に水分を外部へ蒸発し続けているので、補給する必要がありますが、体の水分が保たれていると、肌を美しい状態で保つことが出来ます。

また体内に水分が入ると血液がさらさらになり流れが良くなり、体温が若干上がります。すると代謝が上がるので、エネルギー消費率がよくなり、ダイエット効果が期待できます。血液がさらさらになることで、脳や心臓の疾病予防効果も期待できます。

くも膜下出血や心筋梗塞など、どろどろした血液が血管に詰まることで、さまざまな病気になることを防ぐことにもつながります。

水分を頻繁にとることで、尿の回数が増え、体内老廃物を排出しやすくなりますから、デトックス効果もあります。

ただしここで気をつけたいのは、あくまで水(もしくは緑茶か麦茶)だということ。いわゆるペットボトルのドリンク類は、どんなに甘さが控えめでも、NGです。相当な糖質が入っていますから、水、緑茶、無味無糖の炭酸水でなくてはいけません。

痩田筋男痩田筋男

気にすべき数値は、カロリーではなく、炭水化物。そして炭水化物を食べないことで変わる食生活によって生じる食欲も、うまく管理していきましょう。

執筆者 痩田筋男について

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