痩田筋男痩田筋男

いうまでもありませんが、キックボクシングというのは、ボクシングのようにパンチだけではなく、キックも肘打ちも膝蹴りもしてよいスポーツです。

K-1などの総合格闘技に近く、キックボクシング出身の総合格闘技選手も多いほどです。日本ではキックボクシングのプロの試合はボクシングなどと比べると人気がないので、実際の試合をテレビでも見たことがある人は、少ないと思います。

なぜキックボクシングの人気が日本ではあまり人気がないのかは定かではありませんが、タイなどでは国民的人気スポーツです。日本でも昔は有名なキックボクサーがおり、当時はとてもポピュラーなスポーツだったようです。

キックボクシングをダイエットに

最近、ダイエットのためにキックボクシングを始める人が増えています。ダイエット目的のためのキックボクシング教室を開くジムも増えてきました。以前から、ボクシングをダイエット目的に変えたプログラムであるボクササイズはありましたが、なぜ最近になって、キックボクシングが注目されるのでしょうか。

1つには、ボクササイズは、完全にボクシングとかけ離れており、パンチの動作はありますが、あまり実践的でもないし、サンドバッグやミットを叩くこともほとんどないから、物足りなく感じるひとがいるのかもしれません。それでキックボクシングに流れた人もいるようです。

もう1つは、ボクシングと違って、キックという動作が入るので、足を含めた下半身を激しく使うからでしょう。

他にもキックボクシングのメリットはたくさんあります。

有酸素運動

キックボクシングは、息を切らさない程度にやれば、全身を使った有酸素運動です。パンチは手と腕の運動だけと思うかもしれませんが、実は全身を使っています。

ふくらはぎを使って足の親指の付け根辺りを押して体を前に出し、腰を高速回転させ体にパンチを乗せるようにして、背中の筋肉のサポートを使い、肩の筋肉を使って腕を前に押し出します。たった一発のパンチですが、実に色々な体中の筋肉を使っているのです。

キックも同様です。腕の筋肉は使いませんが、脚全体、お尻、腰などをタイミング良く総動員して、キックを繰り出します。

格闘技をやった気になれる

実際には、スパーリングなどもやりませんし、サンドバックを叩くといっても、破壊力は二の次ですから、直接的に強くなるわけではありません。しかし、不思議なもので、パンチやキックを何度も繰り出していると、本人は格闘技をやったような気になってしまうのです。

とくにそれまで、パンチやキックという行為自体をやったことのない人は、余計にそう感じるようです。そうすると、自分が強くなった気持ちになれますから、いいことだと思います。やはり強さというのは、自信につながりやすいですから。

護身に役立つ

特にサンドバッグやパンチングミットを叩いたりする内容が濃い教室の場合、護身に役立つ可能性があります。女性の場合、とっさにパンチが出て、相手の急所に偶然にでも当たれば、かなりのダメージを与えることができます。

鼻にパンチを当てることが出来れば、強いパンチではなくても鼻血が出て、相手はしばらくの間、戦意喪失します。膝蹴りなら、たとえ急所に当たらなくても、相手の太ももにジャストミートすると、しばらく動けないほどの激痛を与えることができます。

肘打ちが喉に入れば呼吸困難になりますし、顎に当てれば気絶させることも可能です。いざという時のための、とても心強い護身術となります。

ストレス解消

バッグやミットを叩く場合は、ストレス解消になります。特にストレートを、体の軸をずらさずに、力をうまい具合にこぶしに集中させることができ、サンドバッグやミットの中心に当てることができたら、とても気持ちの良い感触を味わうことができ、ストレスなんてふっとんでしまいます。パンチは練習を重ねれば重ねるほどにうまくなっていきますから、バッグやミットを叩くのも、どんどん上手になります。

サンドバックがうまくしなったり、ミットが良い音を立てるまで、パンチが上達したら、そのたびにストレスが吹っ飛び、止められなくなってしまいます。
キックも同様です。

キックはパンチの3倍以上のパワーがあるといわれますが、腰の入ったきれいなキックが決まると、キックした対象物がずれるので、自分のキック力を実感できます。

攻撃本能

キックボクシングをしている人を見ると、男性はもちろんですが、女性というのも動物なので、攻撃本能が備わっているのだなあと、つぐつぐ感じます。

男性はパンチやキックで攻撃本能をむき出しにして気持ちが良いですが、女性はそうした本能を出す事は、普段の生活ではほぼゼロでしょうから、キックボクシングでそれを出す事は、精神的にも非常に良いことだと思います。

男性ほどには強くありませんが、どんな女性にだって、攻撃本能は動物の常として、絶対にあるはずですから。

エアロビクスなどの体操も、確かにストレス解消にはなります。ただその場合は、体を動かしたことと、汗をかいた要因が大きいはずです。しかしキックボクシングの場合、全身を動かし汗をたくさんかくというのにプラスして、叩いて蹴ってストレス発散ができるというプラスアルファまでついてくるのです。これっておいしいですよね。

スリム化の意識が高くなる

特に格闘系ジムで開かれるキックボクシング教室の場合、普通にプロ選手をジムで見かける可能性があります。彼らの体を身近で見ると、信じられないくらい引き締まった体をしています。

お腹を引っ込めているんじゃないかというくらい、お腹が引っ込んでいます。海でもプールでも、なかなか見ないくらいの引き締まりようです。スパーリングは男性だと上半身裸でやることが多いですから、まじまじと見てしまいますよね。

またキックボクシングの試合などを動画などで見たりすることもあるでしょう。そうした体を見ていると、どうしてもスリム化に対して、意識が高くなります。自分の体が恥ずかしくなって、危機感を覚えます。何とかしようという気になれます。

体のバランスが良くなる

キックをするということは、一本足で立つということでもあります。サンドバックやミットにキックするとき、当たった瞬間に、自分にも衝撃波がきますから、それをしっかりと片足状態で受け止めなくてはなりません。

バランスが悪いと、倒れてしまいます。パンチを打つとき、パンチやキックをよける動作(後ろに体をそらしたり、かがんだり、左右に体を揺らしたり)をするとき、キックをするとき、ありとあらゆるときに、体はバランスを保っていなくてはなりません。

キックボクシングを始めると、いかなる動作のときも、体の中心軸をずらさないクセがつき、体のバランスが良くなります。

股関節が柔らかくなる

股関節が固い人は、最初キックをするときに、ここまで足が上がらないのかと、きっと驚くことでしょう。そしてキックボクシングを続けていくうちに、もっともっと高くけりたくなってくると思います。

そうすると、股関節のストレッチにはげむことになります。それだけでなく、キックの最中も股関節のストレッチになっています。コレを読んでいるあなた、少しご自分でキックをしてみてください。

自分でできる、一番の高さのところをキックしてみてください。股関節やひざの後ろなどがストレッチされるのがわかりますか?キックボクシングではこれを何十回も繰り返すわけですから、相当な股関節のストレッチをやっていることになります。

膝蹴りも同様です。膝蹴りなど股関節の柔軟性に関係ないと思われるかもしれません。では実際やってみて下さい。膝蹴りを前方にしてみてください。いかがですか?膝はみぞおちか胸の辺りまでしか届かなかったと思います。

それを、肩の高さまで届くようにもう一度膝蹴りをしてください。股関節が痛くなったことでしょう。キックボクシングの試合では、膝蹴りを相手の顔にやることもあります。ものすごく股関節が柔らかくないと出来ませんよね。

股関節が柔らかいメリット

股関節が柔らかくなると、良いことがたくさんあります。血行が良くなり、代謝も上がり、ダイエット効果が期待できます。また血流がよくなると、老廃物がよく流されていきますから、疲労回復をしやすい体にもなりますし、脚のむくみが解消できる可能性もあります。

立ったり座ったり、動作を起動させるのが楽になるので、いわゆる腰が軽い状態になり、活動的になります。少し前に、股関節ストレッチに関する書籍が年間ベストセラーになりましたが、股関節を柔らかいというのは、多くの人にとってあこがれのことなのです。

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いかがですか。全身を使ってキックやパンチを繰り出し有酸素運動でダイエットを行いながら、サンドバックやミット打ちでストレスも発散でき、更に股関節のストレッチにもなっているという、キックボクシングは一石三鳥なのです。

執筆者 痩田筋男について