痩田筋男痩田筋男

スムージーという言葉が定着して久しいですが、何となくぼんやりしたイメージがあります。例えば、スムージーって、ジュースと何が違うのでしょうか。

スムージーとジュースの違い

 
もともとは、スムージーというのは、凍らせた果物や野菜を(場合によっては氷を足して)ミキサーで砕いて、作ったシャーベット状の飲み物を指しています。外国でスムージー(smoothie)を注文すると、凍ったシャーベット状のものが出てきます。

わたしもヨーロッパで20回以上飲みましたが、すべてマックシェイクのような感じで、ストローで吸うか、スプーンですくって食べる感じでした。

しかし日本では、スムージーは、ミキサーで作ったミックスジュースを指すことも多く、スムージーとミックスジュースは同一であったりします。

だから外国人が日本にきてスムージー(smoothie)をオーダーすると、シャーベット状になっていないただのミックスジュースが出てくることがあるので、違和感を感じることがあるようです。

ミックスジュースとジュースの違い

ちなみに、ミックスジュースとは、ミキサーに果物や野菜をそのまま入れて、粉砕してどろりとした液状にしたものを指します。

ジュースは、ジューサーに入れて、固形物(例えばミカンの房)を除去して、絞って出てくる液体を指します。

日本におけるスムージーとは、ミックスジュースの別称といって良いでしょう。昔からある食材が、新しい名称を与えられることによって、プチブームを引き起こすことは、よくあることです。

逆にいえば、古い商材をプロモートするために、新しい名前をつけて、斬新なイメージで売り出そうとした努力の賜物ともいえます。

グリーンスムージーってなに?

ではダイエット関連でよく登場する、グリーンスムージーとは何でしょうか。意訳すれば、緑のミックスジュースということになります。要するに青汁ですね。

青汁というと、オヤジっぽいので、グリーンスムージーという名称をつけて、世に広めようとした人たちがいるのだと思います。

いまでも業者が作ったであろう、グリーンスムージーを紹介するネット情報を見ると、青汁とグリーンスムージーは違うものだと、強調していますが、よく読むと、同じことを指しています。

どうしても青汁に漂うオヤジっぽさを払拭したいようです。ただわたしは、これが悪いことだとは思いません。青汁はとても体に良いものなので、別称をつけられることで、世に広まるのなら、悪いことは1つもありません。

フルーツ青汁=グリーンスムージー

青汁には基本的に野菜や葉類だけで、果物は入れません。入れるものは、フルーツ青汁と呼ばれます。だから正確には、グリーンスムージーとは、フルーツ青汁です。

グリーンスムージーとは

要するに、ミキサーに、野菜も果物も放り込んで、粉砕して液体状にしたものが、グリーンスムージーです。本来なら凍ってシャーベット状であるべきですが、日本の特殊事情で、常温でもグリーンスムージーです。

なぜ体に良いか

生野菜と果物を大量に摂取するわけですから、ビタミンとミネラルたっぷりなので、当たり前に体に良いです。

グリーンスムージーを自分でミキサーにかけて作った方ならわかると思いますが、びっくりするくらいの大量の葉野菜を入れます。それをたったの1回で飲んでしまうわけです。

しかも従来の青汁なら苦くて飲めたものではありませんが、そこに甘味料として甘い果物を入れます。飲みやすくなるばかりでなく、果物からの栄養素まで摂取できるのです。まさに一石二鳥です。

グリーンスムージーは手作りにがおすすめ

グリーンスムージーはコンビニやネットで手軽に購入できますが、おすすめは自作です。スムージーの利点は、絞って固形物を除いた野菜ジュースなどと違い、食材を丸ごと摂取できることにあります。

またスムージーを作った人はおわかりですが、作ってすぐに飲まないと、どんどん不味くなります。なぜなら、粉砕された野菜や果物の中身が空気中の酸素に触れることで、それこそ1秒ごとに酸化が進むからです。

冷蔵庫に入れておけば数時間は何とか持ちますが、それでも味は落ちています。

しかし市販のものは何日も何週間も味を保つようにできています。熱を加えて殺菌処理したり、人工添加物を加え酸化を防いだり、色々な処理や添加物を加えているからです。

当然、野菜や果物の本来の栄養素も破壊されています。また飲みやすいように甘くなっている製品も多く、糖質がかなり高いものもあります。

栄養表記の糖質が少ないのに、やたら甘いのは、人工甘味料が大量に入っている可能性もあります。そうなると果たして健康に良いのか、疑問になってきます。

素材丸ごとがグリーンスムージーの利点なので、何を入れるのか全部把握できる、自作をおすすめします。

おすすめレシピ

まずはご自分で欲しいと思う栄養素を考えてみて下さい。そこから、葉野菜を選択します。ビタミン類なら小松菜、鉄分ならほうれん草などといった具合です。

ただし、きょうり、大根、白菜、キャベツなどは栄養素が少ないのでおススメしません。濃い緑色をした野菜を選んで下さい。

バナナの甘味

次に用意したいのが、バナナです。バナナはご存知の通り、とても甘い食材です。単体で食べると、甘すぎて、一本は多すぎると、わたしなどは感じてしまいます。

しかしこの甘みの強さが、グリーンスムージーの中では威力を発揮するのです。野菜の酸味や苦味を、バナナの甘味が凌駕してくれます。それからなんといっても安いのがうれしいです。ビタミン、ミネラル、たんぱく質など、バランス良く様々な栄養素も入っています。

もし甘味がバナナだけで足りないと感じたら、はちみつの投入もありだと思いますが、量はほどほどにしたいものです。

レモンの酸味

忘れてならないのは、レモン。どれだけ使うかわからないので、レモン汁で良いかも知れません。栄養素のためというよりは、味をととのえるために使用します。

野菜の苦味を、バナナの甘味と、さらにレモンの酸味で消してしまうわけです。レモン汁は、一番最後に、味をみながら、入れる量を加減してください。

氷は隠し玉

最後の隠し玉は、氷です。これはお使いのミキサーが氷を砕けるものであることが前提です。本来のスムージーの姿にするという事ではなく、これもまた野菜の苦味対策です。

食材は冷えれば冷えるほど、その味を感じにくくなるように、わたしたちの口はできています。例えばアイスクリーム。食べているときはおいしいのに、溶けたのを食べると、やたら甘く感じませんか。

あれは溶けて甘くなったのではなく、凍って冷たいときは、わたしたちの舌が甘さに鈍感になっているからです。グリーンスムージーも同じです。グリーンスムージーの一番の問題点は、どうやって野菜の苦味を消すかということです。

バナナの甘味も、レモンの酸味もそのためです。氷は最後のダメ押しですね。スムージーの中に、砕けた氷があるかないかで、かなり飲みやすさが変わってきますから、できる方にはおすすめです。

氷を投入することで、入れられる野菜の量が、かなり増えます。

ただし氷を入れた場合は、すぐに飲んでください。砕けた氷は通常の何倍も溶けやすいので、あっという間になくなってしまいます。もちろん冷蔵庫での保存もできません。

できたらすぐ、ミキサーを洗う前に飲むくらいのすばやさで、飲んでしまってください。

水、牛乳、豆乳、何で割るかも、お好みで選んでください。

青汁は、オヤジっぽくて苦いというのが致命的欠点でした。グリーンスムージーでは、名称をかえ、苦味を徹底的に排除する点で、ここまで浸透し人気が出ているのです。

入れるべきでない野菜

さきほど、きゅうり、大根、白菜、キャベツなどは、栄養素が少ないからおすすめしないと書きました。他にもグリーンスムージーには向かない野菜があります。

例えば、生でなく、煮たり炒めたりすることを前提として売られている野菜は、農薬などに気を使い、よく洗うなどして使用してください。ほうれん草なども、生食用を使用してください。

またあまりにも苦味が強い葉野菜は、いくらバナナとレモンと氷でも、太刀打ちできないこともあるので、ミキサーへの投入量は控えめにしてください。青汁になってしまいます。

そうすると、グリーンスムージーを飲む習慣が、続かなくなってしまいます。また炭水化物が多い野菜はダイエット向きではありませんし、でんぷん質が多いのもおすすめしません。

これらを踏まえて、ズッキーニ、カボチャ、ナス、オクラ、さやえんどう、トウモロコシ 白菜、キャベツ、貝割れ、マスタード、アルファルファ、人参、大根、ゴボウなどが、グリーンスムージーにむいていない野菜といえます。

できれば低速ミキサーを

もしこれからミキサーの購入を検討するのであれば、低速ミキサーをおススメします。通常のミキサーの場合、高速で回転する刃が、食材を粉砕する際に摩擦熱を起こすので、野菜や果物は50度近い温度になります。

ビタミンCやビタミンB1などはとくに熱に弱いため、ダメージを受けやすいからです。

執筆者 痩田筋男について