痩田筋男痩田筋男

スロージョギング。天皇皇后両陛下がされているのを、テレビで見た人もいるかもしれません。その名のとおり、スローなジョギングですが、単純にゆっくり走るジョギングではありません。

独特な走行方法があるのです。まずはウォーキングやジョギングと比較してみましょう。

ウォーキングと比べた利点

スロージョギングは、速度はウォーキングとほぼ同じです。ですが消費カロリーは1.5~2倍あるといわれており、時間と移動距離で比べると、ウォーキングよりも、ダイエット効果が倍近く期待できます。

ジョギングと比べた利点

ジョギングを始めた人の8割は、半年以内で、やめてしまうといいます。その大きな原因は、ズバリ、つらさ。

わたしはジョギングを何年も続けていますが、何度やめてしまおうかと、思ったことか。走る前もそうですが、走ってちょうど10分がすぎたあたりで、もう歩いてしまおうと思ったことは、3,4回につき1回はありました。

ここまで続いているのは、もう奇跡といっていいでしょう。そのかわり、終わったときの爽快感は、何ものにも変えられず、ストレスなんか、吹き飛んでしまうのですが、ジョギングの最中は、とにかくつらくて、苦しさ以外、何もありません(走り終わりにさしかかると、たまにハイになることがありますが)。

スロージョギングはジョギングのようにつらくない

ジョギングは終わったあとはたしかに気持ちよいですが、それはほんの短時間で、人が覚えているのは、ジョギング中の苦しみの感覚ばかりです。

ジョギング=苦しい というイメージが自分の体験を通じて、体に染み付きますから、少し体調が悪かったり、天気が悪かったり、忙しかったり、何か理由を見つけると、喜んでそれに飛びついてしまいます。

結果、8割の人が、早々に、挫折してしまうのだと思います。

しかしスロージョギングは、まったく苦しくありません。ネガティブなイメージが、自分の中に残りにくいのです。ですから、ジョギングよりも、スロージョギングのほうが、長続きすると思います。

スロージョギングの最大の敵

実際、まわりの人がどう思っているかは、本当のところわかりませんが、ジョギングしていると、「おっ、がんばってるな」「ちゃんと運動してえらいな」という視線を、勝手に感じます。

わたしもジョギングをしている人を見ると、ストイックだなあとか、健康志向なんだろうなあと、ポジティブなイメージを持ってしまいます。

ジョギングしている人に、ネガティブな思いや視線を投げる人は少ないと思います。

しかしスロージョギングはどうでしょう。速さは歩くのとほぼ変わりません。もし歩行者もいるところでスロージョギングをすると、歩く人と同じペースで、のろのろと進むだけです。

公園などのマラソンコースでスロージョギングをすると、ジョギングのランナーに、びゅんびゅん追い抜かれていき、誰かを追い抜くということは、ほとんどありません。

わたしも実際やってみましたが、「こいつ、何さぼってんだ」みたいな視線を感じました。

もちろん実際のところ、他人が本当にどう思っているかは、わかりません。ただ、恥ずかしい思いをしたことを、正直に告白します。

対策は仲間を1人でいいから作ること

そんなものは気にならない。周りを気にするのは、自分が弱いから、といわれれば、100%その通りだと思います。そういう人には、スロージョギングの最大の障害が存在しないわけですから、とても喜ばしいことだと思います。

ですがわたしのように、周囲の視線が気になるヘタレな人がいるのも現実です。その対策としては、人がいないコース、もしくはスロージョギングをやる人があふれているコースを、探すこと。

でもそんなのは、よほど運が良くないと、家や仕事場の近くにあるなんてラッキーには巡り合えません。わたしの考える解決策は、一緒にやってくれる人を、作るということです。

おしゃべりを楽しめるスロージョギング

スロージョギングがジョギングと比べて良いところは、走っている最中に、おしゃべりが普通に楽しめることです。

ジョギングでも会話はできますが、呼吸が激しいゆえに、声が張りがちになり、自然でリラックスした会話とはほど遠くなります。その点スロージョギングは、笑ったりしゃべったり、普通の会話ができます。

むしろ室内よりも、屋外の開放的な空間で、体を適度に動かしているので、気分が晴れ、ポジティブな気持ちで、おしゃべりが楽しめます。恋人や友達と、カフェのかわりに、スロージョギングをしながらおしゃべりしようと、誘ってみてはいかがでしょうか。

天気が良い日はとくに、いつもと違ったおしゃべりになる事うけあいです。

物足りない人はジョギングに切り替えても良い

若い方はとくに、スロージョギングに慣れたら、もっと速く走りたいという気持ちになるかもしれません。わたしはそういうときは、迷わず、ジョギングに切り替えてよいと思います。

ただしその際におススメしたいのは、ジョギングしていてつらくなったら、すぐにスロージョギングに切り替えることです。

走っている最中でも。そうすることにより、走る=ツライ という図式が出来上がってしまうのを、防ぐことが、継続につながると思います。

ジョギングよりもまだ優れている点がある

それは、怪我をしにくいという点です。

天皇陛下が80歳をすぎてもスロージョギングをやられていたように、スロージョギングは、怪我の心配の少ない種目です。

一方ジョギングは、膝、足首、ふくらはぎなど、怪我の多い種目です。せっかく健康のために走るのに、怪我をしたのでは、何もなりません。

特に膝をやられる人が多く、怪我はジョギング挫折の大きな原因の1つです。スロージョギングの場合、怪我の心配はほとんどありませんので、その点も優れている種目だと思います。

実践:スロージョギングをやってみよう

服装は何でも良いです。ジョギングと違って、夏以外なら、そんなに汗ばむこともありません。短パンとTシャツで、気軽にはじめましょう。

速度

歩くのと、ほとんど同じスピードです。これがジョギングと決定的に異なりますので、留意しながら、ゆっくりと前に進んで下さい。

歩幅

歩幅は、前に出した足の一番後ろの部分と、後ろの足の一番前の部分が、同じ位置にくるくらいです。歩くときよりも、かなり狭い歩幅です。この歩幅で歩くと、ロボットのアシモ君のような感じになってしまうと思います。「歩くのと同じスピード。歩くよりも狭い歩幅」と覚えて下さい。

姿勢

上に書いた歩幅で、数歩だけでよいので歩いてみて欲しいのですが、自然と体が起きて、地面と胴体が垂直に近くなると思います。いわゆる、正しい姿勢です。

スロージョギングは、体をまっすぐ起こし、背筋を伸ばし、胸を張りながら、走ってください。あごは上げて、顔は起こしてください。これを続ければ、姿勢矯正にもなりますから、普段の姿勢を正すことにもつながると思います。

着地する部位

ジョギングで着地する部位は、一般的には、足のかかと部分です。つま先着地も、フォアフット着地といわれ、取り入れている人がいますが、普通は、走るときも、歩くときも、人間は、かかとから、着地します。

しかしこの点がスロージョギングの最もユニークな点だと思うのですが、着地部位は、足の指の付け根の、やわらかい部分なのです。その場で足踏みするとき、無意識的に着地している部分です。

この部分で着地することで、膝をとてもやわらかく使うことができ、足全体の負担が大幅に減るのです。ジョギングにおける最大の怪我の要因である膝への負担が、非常に少ないのです。足の怪我の心配がほとんどない理由が、このスロージョギング独特の、着地部位なのです。

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まずは10分間ほどで良いので、とりあえず始めてみませんか?慣れてきたら、週1~3日、1回30分で、充分だと思います。

執筆者 痩田筋男について

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