痩田筋男痩田筋男

あなたは、かつて何種類のダイエットを試しましたか?そしてそれは、いまも続いていますか?ぶっちゃけ、ほとんどの人が、ほとんどのダイエットを半年以上続けたことがないのではないでしょうか。

ダイエットを止めたきっかけを覚えてますか?恐らく2通りではないでしょうか。1つは、最初から何の効果もなかった。

もう1つは、はじめは効果があったけど、あるときから全く効果が出なくなって、嫌になって止めてしまった。いわゆる、停滞期にぶつかったわけです。

必ず起こる停滞期

ダイエットをすれば、停滞期は必ずきます。痩せ続けることは物理的に不可能なので、いつかはどんなダイエットであれ、行き詰まります。問題は、目指す体型や体重にいたる前に、それまで効果が出ていた方法では、うまくいかなくなるときです。

肉体的にも精神的にもつらい時期

どんなダイエットでも、大なれ小なれ、辛さはともないます。わたしは辛さの比較的少ない糖質制限・炭水化物ダイエットを、長期間に渡って続けていますが、若干の不自由さと辛さは、いまだに感じます。

おにぎりとかラーメンとかそばとかパスタとか、猛烈に食べたいわけではありませんが、避けずに、普通に食べられたらいいなあと思いますし、定食や弁当の主食であるお米も残さず完食したいなあと思うこともあります。

また大勢で食べるとき、周りがぱくぱく炭水化物を食べているとき、自分だけ食べないとき、自分は変わり者なんだろうかと思うこともあります(ただ炭水化物ダイエットに関しては、最近ものすごく浸透しており、わたしの周りでは、食事でも飲み屋でも、炭水化物を取る人は少なくなりましたが)。

ましてや、カロリー制限ダイエットとか、食事制限ダイエットとなると、その辛さは、糖質制限・炭水化物ダイエットの比ではありません。

それで効果が出ていれば励みにもなりますが、何週間も効果が出ないようになると、精神と肉体の二重の意味で、辛さがつのります。

なぜダイエットに停滞期は必ず来るのか

飲み食いする食事量が減ると、体がそれに適応しようとするからです。少ない食事でもやっていけるように、体がやりくりしようとするのです。

ダイエットをして食事や栄養の量を減らしてしばらくすると、体は、多くの食糧を得られない環境にいるのだと勘違いし、そういう過酷な状況にも耐えられるような体質に自らを変えていくのです。

具体的には、消費カロリーを抑え、摂取した栄養はなるだけ脂肪として貯めこもうとするのです。

あなたには原因はない

その体質に変わったときが、体重が落ちにくくなるときであり、ダイエット停滞期でもあるのです。

体としては、過酷な状況に対して体質を変えるのに成功したわけだから、褒めてもらうべきなのでしょうが、体を持っている本人はそれを呪うわけですから、まあ自己矛盾ともいえます。

あなたの意思(体重を落としたい)に関わらず、あなたの体は一種の防衛本能で体質改善(省エネ&蓄え)をしたわけですから、停滞期にあなたの責任はないわけです。

むしろ停滞期はダイエットにつきもののイベントだと思って下さい。

停滞期に止めるとリバウンド

さて、ダイエットすれば、必ず停滞期が来ることは納得いただけたと思います。問題は、停滞期にダイエットを止めてしまうことです。これが最悪なパターンです。

ただ体重が戻るだけでなく、前の体重以上になってしまうことが多いからです。なぜなら、ダイエットにより体が脂肪貯蓄型になっているので、そこにいつも以上の栄養が入れば、体は喜んでせっせと脂肪に変え、ものすごいスピードで体重が増えてしまうのです。

いわゆる、リバウンドというやつです。元の体重よりもさらに増えてしまうなんて、いったいあの苦しかったダイエットの日々はなんだったのでしょうか。しかし恐らく、かなりの人数の方々が、このリバウンドを経験されたと思います。

停滞期が来たらできることはあまりない

では、停滞期にも泰然とかまえ、ゆるぎない意志でダイエットを続けるには、どうしたら良いでしょうか。残念ながら、停滞期のときには、すでにとき遅し、できることは限られます。

むしろ、停滞期の対策は、停滞期が起こる前にこそ、行っていなければならないのです。

停滞期にできる対策

停滞期が来ることは避けられません。だから対策は不要です。対策が必要なのは、停滞期にもダイエットを淡々と続けることに対してです。それは停滞期が来るずっと前にしなければいけません。

この対策法とはずばり、ダイエット中の辛さを極力排除することです。なぜなら、ダイエット中に辛ければ辛いほど、まったく効果が出なくなる停滞期における精神的ダメージが大きいからです。

鉄の意志がないかぎり、まったく効果がないのに、辛いことを続けることはできません。ならば、なるだけダイエット中の辛さを排除すればいいのです。

わたしの対策

わたしは糖質制限・炭水化物ダイエットをブームになる前からずっと続けていますが、停滞期には何度もぶつかりました。長いときには1年以上もまったく効果がないこともありました。

それでも続けられたのは、ダイエット中に、辛いなと感じたら、どんどん手を抜いて、なるだけ辛さを体験しないようにしたからです。

低糖質の間食を山のように揃え、少しでもお腹がすくと、ぱくぱく食べていました。おかげで、空腹で辛い思いは、そんなに強くなく、停滞期もそのままの食生活を続けられました。

食べたいものに対してネガティブ情報を仕入れる

もう1つわたしが行ったのは、食べたいけど、ダイエットに反する食材の悪い情報を頭にたくさん入れたことです。例えば、炭水化物だったら、どれだけ糖だらけなのか。

ご飯いっぱいに何グラムの糖が入っており、それはスイーツでいうと何個分なのか。パスタ一杯で、角砂糖何個分の糖になるのか。などなど、白米などに対して、脳内ネガティブキャンペーンをはりました。

そうすると不思議なもので、たまにお米や麺やパンなどを食べても、おいしく感じないんですよね。味覚というのは人間の5感の中で、もっとも弱くいい加減なものだといいますが、本当にそのようです。

悪いイメージが頭にあると、あまりおいしく感じないのです。

味覚がいいかげんだという有名な研究に、こんなものがあります。被験者たちに目隠しをして鼻もカバーし、何も見えない何もにおわない状態にして、リンゴと生のじゃがいもを食べさせると、違いがわからないという結果が出たそうです。

味覚というのは、それほどいい加減なものですから、ある食材(わたしの場合は炭水化物)に強烈に悪いイメージを持っていれば、さほどおいしく感じられないのですよね。

イメージが味覚を凌駕するという点では、食べ物の好き嫌いも、同様だと思います。

ダイエットの取り組みの効果がなくなった3つの可能性

ダイエット停滞期が来たら、3つの可能性があります。

  1. 文字通りの停滞期で、そのままのダイエットを続けていれば、また体重が減ってくるときがくる
  2. じつはそれがあなたの理想の体重かもしれない
  3. 今のままのダイエットではだめで、もう一段階レベルを上げないといけない

1だと停滞期ですが、2と3は、停滞期ではありませんね。

2.じつは理想体重なのかも

モデルなんかを見て、その体重を知ると、どうしても目指すべき体重は低くなりがちです。それなりにダイエットを続けても、そこにたどり着く前に、体重が一定よりは減らなくなるということは、じつは生物的に、それがあなたの標準の体重かもしれません。

モデルとはいかなくても、ネットなどで調べられる、性別と年齢と身長などから算出する理想(または標準)の体重も、自分に必ず当てはまるとも限りません。骨の太さも違いますし、筋トレなどをすれば、何キロという筋肉がけっこう短期間でつきます(筋肉は非常に重いです)。

そういうことを考慮すると、モデルの体重とか、標準の体重とかよりも、そこそこがんばってるのに体重が落ちないということは、じつは生物的な理想の体重ではないのか、という考え方もできます。

3.いまのままのダイエットではいけないのかも

体重ではなく、お腹の脂肪を取りたい、という方も多いと思います。ただモデルのようなお腹にするためには、体脂肪率が標準よりかなり下回る必要があります。

例えば女性がお腹周りをすっきりさせたいと思ったら、体脂肪率15%前後である必要がありますが、18~39歳の標準的な体脂肪率は21%~34%なので、相当な痩せ型になる必要があります。

男性が腹筋を割りたいのであれば、体脂肪を10%近くまで下げる必要がありますが、これも標準よりもかなり低い数値です。

ここにたどり着くためには、相当なダイエットの継続が必要であり、体重減少が止まったのであれば、さらに厳しいダイエットに励まなくてはならないのかもしれません。

もし食事制限で限界に来ているようでしたら、それ以上制限するよりも、運動をおすすめします。筋トレやストレッチで基礎代謝を上げるなどして、更なるダイエットのランクアップを行いましょう。

執筆者 痩田筋男について